天神の物語・和歌・絵画―中世の道真像

天神の物語・和歌・絵画―中世の道真像

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  • サイズ A5判/ページ数 298,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784585220299
  • NDC分類 172
  • Cコード C3021

内容説明

現実の苦悩を経た者への共感や鎮魂の念が、「死者が生者の世を支配していく」構造、「現人神」としての信仰へと結実し、多種多様の物語、和歌、絵画が生み出された。社会の広範な層に浸透した中世天神信仰は如何に形成されたのか―諸資料の多角的な読み解きにより、日本人の宗教観・精神史における天神信仰の意義を解明する。

目次

菅原道真の生涯とその神格化
第1部 天神縁起絵の生成(『日蔵夢記』の成立―『北野文叢』所収永久寺本を中心に;道賢(日蔵)伝承の展開
日蔵説話の変容と『北野天神縁起』―メトロポリタン美術館本を中心に
『日蔵夢記』に見る道真像―太政威徳天の姿
追憶する神―延慶本における天神の託宣)
第2部 室町絵巻の改変(『日蔵夢記』と天神信仰の形成―太政威徳天の姿と言葉;『北野天神縁起』「日蔵冥界巡歴」の段をめぐって―室町絵巻に描かれた帝釈天;道明寺天満宮蔵「北野天神縁起絵扇面貼交屏風」の特質―モチーフ絵画化の観点から)
第3部 『天神の本地』の物語・和歌・絵画(『天神の本地』の基礎的研究―東洋文庫蔵慶安版本を中心に;思ひきる心の剣―天理二巻本系統の呪歌;雪につつめる鴬の声―天神和歌の寓意;天神異聞;天神と童子―中世天神信仰の物語と図像)

著者等紹介

山本五月[ヤマモトサツキ]
1956年5月3日横浜市生まれ。1977年横浜国立大学教育学部卒業。1977~1986年横浜訓盲学院普通部教諭。1990年慶應義塾外国語学校卒業。1993年慶應義塾大学文学部(通信教育課程)卒業。1997年慶應義塾大学大学院文学研究科国文学専攻修士課程修了。立教大学大学院文学研究科日本文学専攻博士課程後期課程在学中の2006年3月3日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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