内容説明
宗教家、探検家であるだけでなく、政治家的な役割も果たし、漢文、陶器、書に優れ、建築、植物学にも造詣の深かった多面的巨人、大谷光瑞。アジア仏教徒のリーダーを自負し、「国家の前途」を強く意識しつつ本願寺の果たすべき役割を模索しつづけた光瑞を、その活動域のアジアという舞台に位置づけ、アジア近代史との相関のなかにとらえる。
目次
第1部 大谷光瑞研究の実情と課題
第2部 大谷光瑞小伝
第3部 大谷光瑞とアジア(大谷光瑞と朝鮮―光瑞にとっての朝鮮、朝鮮にとっての光瑞;大谷光瑞とロシア;大谷光瑞と樺太―日露戦後における西本願寺の樺太布教 ほか)
第4部 大谷光瑞とその時代(本願寺の海外布教;大谷光瑞と「親鸞聖人六五〇回大遠忌法要」;大谷光瑞と上原芳太郎 ほか)
著者等紹介
柴田幹夫[シバタミキオ]
1955年生まれ。龍谷大学法学部・立命館大学文学部(2部)卒業後、龍谷大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。新潟大学国際センター准教授。専門は近代日中交流史・東洋史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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