内容説明
寛文六年(一六六六)、雑司が谷の地にて開堂され、今なお往時の姿をとどめ鬼子母神堂。江戸時代以来の人びとの信仰の中で守られ、伝えられてきたこの歴史的建造物は、二〇一六年、国の重要文化財に指定された。鬼子母神堂はいかなる文化と歴史を育んできたのか。建築・彫刻・絵画・絵馬など二〇〇点を越えるカラー図版と解説、十五本の斯界からの論文を収載し、その全てを明らかにする。
目次
図版篇(堂宇;彫刻;工芸品(法具など)
絵画・奉納額)
解説篇(堂宇図版解説;法明寺鬼子母神堂彫刻目録;法明寺鬼子母神堂工芸品(法具など)目録
絵画・奉納額解説)
論考篇(法明寺と鬼子母神堂;雑司ヶ谷鬼子母神における庶民信仰の確立;鬼子母神堂と法華信仰;雑司ヶ谷鬼子母神堂の建築について ほか)