内容説明
伝統的な儒教研究が近代的学問としての姿を形成していく段階において、当時韓国の最高学府であった京城帝国大学ではどのように研究がされ、語られていたかを明らかにし、「京城帝国大学」という場が有する特徴と制限が韓国儒教研究にどのように現われているかを究明する。韓国近代学術史を知るための一冊。
目次
緒言
第1部 学制篇(植民地帝国大学と近代学術―文科系を中心に;京城帝国大学における韓国儒教関連講座の再構成;京城帝国大学における韓国儒教研究活動)
第2部 学術篇(高橋亨の韓国儒教研究;藤塚鄰の韓国儒教研究;阿部吉雄の韓国儒教研究;韓国儒教理解の乖離―京城帝国大学の韓国儒教研究と韓国儒教界)
第3部 戦後の歩み(戦後日本における朝鮮学形成と展開―高橋亨と天理大学の朝鮮学会を中心に;秋史研究資料の帰郷―藤塚鄰の金正喜研究資料の軌跡;資料紹介:藤塚鄰の朴斉家研究―ハーバード燕京図書館の藤塚コレクション資料を中心に)
結論
附録 写真資料
著者等紹介
李暁辰[イヒョジン]
1985年、韓国蔚山広域市生まれ。2009年、韓国・嶺南大学文科大学国語国文学科卒業(第二専攻:哲学)。2015年、関西大学大学院東アジア文化研究科博士課程後期課程修了(文化交渉学)。現在、関西大学東西学術研究所非常勤研究員、関西大学非常勤講師。専攻は文化交渉学、日韓近代学術史、東アジア思想史。博士(文化交渉学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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