中国学入門―中国古典を学ぶための13章

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  • サイズ A5判/ページ数 220p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784585200338
  • NDC分類 222
  • Cコード C1000

内容説明

中国の文学・歴史・思想・芸術などの文化を研究する「中国学」。歴史をひもとけば分かるように、私たちの精神や思想の背景には、広く中国や朝鮮半島など東アジアからの影響がある。中国学を学ぶことは、自分自身を知ることにつながるだろう。古代から二〇世紀にいたる中国文化の展開や日本における影響を概観し、その豊穣な世界を分かりやすく紹介する。

目次

古文字学・中国古代文字論―二十一世紀の古文字学
古代歴史書・物語伝承と歴史書―晋文公の放浪譚と史書『国語』
古代思想・経書略説―五径を中心にして
中国文学論・中国文学という方法―両漢・六朝から唐代までの文学意識と詩文
宋明思想・宋代士大夫の思想とその展開―宋学と明学
古典小説・「三国志」を文学する―『三国志』から『三国志演義』へ
二十世紀文学・文豪老舎―その生涯と作品
中国書道紀行・禹域遊行で書を学ぶ―作品の生まれた場所で大地の鼓動を感じる
中国書道・偉人、王羲之と陶淵明を書く!
日本書道・日本書道史が蓄えた書美―中国書法の摂取と創造の熱意
日本漢学・日本漢学略史―日本における中国学術文化の“学び”
書誌学・漢籍書誌学のすすめ―古本整理案内記
古代文学・銘文から『詩経』へ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kenitirokikuti

13
図書館にて。二松学舎大学の中国学科の教科書だそうな。これは2015年刊行で、17年に改訂新版が、そして22年には『入門 中国学の方法』となっているようだ▲ 戸内俊介「中国古代文字論」。古代の漢字っていうと、甲骨文字を思い浮かべるが、ホットなトピックは「楚簡」。戦国時代、秦の統一以前の竹簡。これまで秦は字体を統一したと考えられていたが、もっと語彙レベルで直してた、とか(楚では「われ」にあたる字は我や吾ではなく、虎に似た字だったり)2024/03/31

さとうしん

3
中国学入門とあるが、正確には中国文学・哲学・書道・書誌学の入門書。専門柄最初の戸内俊介「中国古代文字論」と最後の家井眞「銘文から『詩経』へ」が気になった。戸内論文はコンパクトかつわかりやすい戦国竹簡入門に仕上がっている。家井論文は「はじめに」によれば「上級編」ということであるが、本書での位置づけに少々疑問を感じる。2015/05/25

夜桜銀次

2
古文字(楚簡)、思想、文学、書道、書誌学など。 思想は儒学関連(経書、朱子学と陽明学)のみ。 13人の二松学舎中国文学科教員がオムニバス形式で紹介しているので、興味のある部分だけ拾い読みもできる。 高校時代、書道選択で篆書、隷書の世界を知り楽しかったことを思い出したが、書道に関しては、残念ながら高校の書道教科書の方が充実していると感じた。 本書は2015年のもので、新しいバージョンも出ているようなので読んでみたい。2024/12/15

wuhujiang

0
長らく積んでいたがとうとう読んだ。いちばん興味があったのが経書略説。東アジアにおいて長い間、知識人の「常識」に当たる部分のはずなのに自分は関心を持てていなかったのだと反省した。少しずつ読んでいきたい。自分は中国科の出身ではないし東洋史学を選択もしなかったので、こういった学科1年生向けの本は参考になる。2021/05/25

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