内容説明
せつないまでに何かを希求する人々を描き出すトルーマン・カポーティ。そして、きわめて冷静に作品を紡いだその作家自身も生涯愛を求め続けた、迷子の作家であった。本書は、カポーティの「揺らぎ」を見据え、新たな作家像を導き出す。
目次
第1部 評伝トルーマン・カポーティ(孤独なこども―大切なことはすべて南部で起こった;美しいこども―天才若手作家の誕生;『ティファニーで朝食を』―おちびのTのセレブな日々;『冷血』現象―一流の証明 ほか)
第2部 主要作品案内(『遠い声 遠い部屋(Other Voices,Other Rooms)』(一九四八)
『夜の樹(A Tree of Night and Other Stories)』(一九四九)
『ローカル・カラー(Local Color)』(一九五〇)
『草の竪琴(The Grass Harp)』(一九五一) ほか)
著者等紹介
越智博美[オチヒロミ]
お茶の水女子大学大学院博士課程修了。一橋大学商学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kimumaki
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            秋になったら『カポーティ』を観に行こうと思ってるけど、カポーティを『ティファニーで朝食を』しか知らないので予習のために読んだ。何も考えずに借りてきたが、実は去年出たばかりの本。割りと最近の映画と比較している所もあって理解しやすかった。というか映画では小説と内容が違う事がままあるが、『冷血』のようなノンフィクションと『ティファニーで朝食を(映画版)』を同じ人が書くかなぁと違和感を感じていたが、カポーティの『ティファニーで朝食を』はそんなロマンティックな話ではない様子。こんどきちんと読もう。2006/08/02
          
        

              
              
              

