智慧の海叢書
日本文学から「自然」を読む

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784585071044
  • NDC分類 910.2
  • Cコード C0391

内容説明

日本文学はなぜ自然を素材としてきたのか、その謎にせまる。

目次

第1章 月と星の輝き
第2章 季節の構図―春秋と夏冬
第3章 人とともに生きた鳥たち―燕と雀
第4章 松原の風景が語るもの
第5章 萩の古典誌―文学と生活と
第6章 柳に囲まれたくらし
第7章 桜を愛した日本人

著者等紹介

川村晃生[カワムラテルオ]
1946年、山梨県生れ。古典文学の研究から、自然環境や環境問題に関心が移り、現在人文学の立場から環境問題を考える環境人文学を構想中。また、環境・平和・人権を軸として、市民運動にも携わっている。慶応義塾大学文学部教授。「緑のイーハトーブ」代表
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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うえ

7
「折口信夫が雪を稲の花と見、その実りの予兆と考えて…また、古代の人々が遠くから山の桜の花を眺めて、その花で稲の実りを占ったと考えている。そしてその根拠として、「この花の一よのうちに百種の 言そ隠れるおほろかにすな」「この花の一よのうちは百種の 言持ちかねて折らえけらずや」という万葉の贈答歌を挙げ、これらが桜をよんだものという前提に立って、花が一種の暗示の効果をもってよまれたと考えている。一方折口は、花鎮めの祭りもその証例とする…折口の桜と稲の関係をもとに、民俗学者たちはますますその結びつきを強固にする」2019/03/28

あなた

4
筆者自身、もともと中世歌論トップの研究者だったので日本文学といっても古典が大半。院試のために読んだものだったが、面接で「飢えている子どもの前でパンと文学、どちらが必要か?」と川村先生から聞かれ、思わず「パン」と答えてしまった。でも、川村先生の正解は「文学を捨てて、パンを与えよ」なんである。でも、俺はもしできることなら「パンを食べながら、文学を読もう」がいいなあとちょっと思ってしまった。2009/07/24

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