内容説明
読むこと=考えること=書くこと。現代文学の最前線にいる作家をはじめて本格的に論じ、読む楽しみを再発見する。次世代の作家論に先鞭をつける“はじめての評論”。
目次
序章 ポストモダンの入口で
第1部 ポストモダンと高度消費社会(左翼から“サヨク”へ―『優しいサヨクのための嬉遊曲』;非国民から“ヒコクミン”へ―『亡命旅行者は叫び呟く』;世界が滅びる日―『夢遊王国のための音楽』 ほか)
第2部 「失われた十年」と「暗い森」のなかで(ポストモダンから「暗い森」へ;超架空都市と可能世界―『ロココ町』;パロディと倫理性―『彼岸先生』 ほか)
第3部 「新しい世紀」と“恋物語”の誕生(「9・11」と不可能性の時代;“恋物語”の誕生―『彗星の住人』(「無限カノン」第一部)
“血の泉”と“美しい魂”―『美しい魂』(「無限カノン」第二部) ほか)
著者等紹介
小林孝吉[コバヤシタカヨシ]
1953年、長野県生まれ。明治学院大学文学部卒業。文芸評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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