出版社内容情報
稀代の天才の、全人生。裁判や訴訟記録、商業的取引や不動産売買、融資締結に関する記録、家族の宗教的背景に関する記録、当時生きていた人々の書き記した日記、記録、手紙などの新資料を駆使し、従来のシェイクスピア像を覆す新解釈を提示する。
内容説明
裁判や訴訟に関する記録、商業的取引や不動産売買、融資締結に関する記録、家族の宗教的背景に関する記録、当時生きていた人々の書き記した日記、記録、手紙などの新資料を駆使し、従来のシェイクスピア像を覆す新解釈を提示する。
目次
1 ストラトフォードの少年時代
2 ロンドンでの演劇活動
3 活躍と成熟
4 人生の苦悩
5 苦悩の超越
資料
著者等紹介
結城雅秀[ユウキマサヒデ]
1950年名古屋生まれ。演劇批評家。一橋大学、オクスフォード大学(哲学・政治学・経済学)を卒業後、1979年より『テアトロ』に執筆中。パリ、ブラッセル、ニュー・ヨークなどにて演劇批評活動を行ない、『朝日ジャーナル』『中央公論』『悲劇喜劇』にも連載。2001年から3年半デリーに滞在して、仏教とインド哲学を学ぶ。2008年の「国際シェイクスピア会議」に出席。2007年2月からロンドン在住。日本演劇協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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viola
6
大変勉強になりました。読んでいるうちに何十枚もの付箋で凄いことになり、メモをするために読了に1週間かかってしまう程。ベン・ジョンソンがシェイクスピアについて「ラテン語を殆ど知らず、ギリシャ語はそれ以下」と言ったとか、ロバート・グリーンが「成り上がり者のカラス」と揶揄したことは有名ですが、文章の全体を読むと全然違いますね。一部しか読まないことの愚かさを痛感しました。ベン・ジョンソンの全文が巻末に載っています。まず載せてくれている本ってないのに! ただ「作品名」となっていて『』になっていないのが気持ち悪い。2011/07/03
fogman
3
本文よりも、後半の資料(年譜、法廷での証言記録、遺書全文)が面白いし有り難い。2012/05/20