出版社内容情報
人麻呂が無常の歌を詠み、浮舟がさまよい消えた宇治川。橋姫が怨霊の鬼と化し、武将が速き瀬渡河の先陣を争った宇治川。歌物語・姫物語・説話物語・戦物語の世界へいざなう宇治川歴史散策の書。
内容説明
人麻呂が無常の歌を詠み、浮舟がさまよい消えた宇治川。橋姫が怨霊の鬼と化し、武将が速き瀬渡河の先陣を争った宇治川。歌物語、姫物語、説話物語、戦物語の四つの視点から、宇治川の歴史世界に漕ぎ出す。
目次
1 宇治の歌物語―記紀万葉のうたをめぐる(宇治の古代歌謡幻想―民のうたの痕跡を探る;宇治の万葉歌碑散策―流域のうた)
2 宇治の姫物語―王朝の姫・物語の姫(木幡の姫物語;宇治の姫物語)
3 宇治の説話物語―流域の伝承(宇治民部卿、悪霊となる;池尾の僧侶の物語 ほか)
4 宇治の戦物語―先陣争いを中心に(源平の合戦―『平家物語』より;承久の合戦―『承久記』より ほか)
著者等紹介
齋藤幸雄[サイトウサチオ]
1937年生まれ。1961年京都教育大学卒業。元大阪府公立中学校・高等学校教員。現在京都地名研究会常任理事。緑と教育と文化財を守る会副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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