評伝 王増祥―台湾・日本・香港を生きた、ある華人実業家の近現代史

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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784585053811
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0030

出版社内容情報

植民地期の台湾で「日本の臣民」として生まれ、1970年代、「香港ダラー」として名を馳せた華人実業家・王増祥の数奇な運命を描く。

内容説明

日本植民地の台湾で生まれ、戦中・終戦直後の日本で危険を冒しつつも巨大な成功を掴んだ王増祥。香港では一代で上場企業を築き上げるが、日本株の大規模取得から、日本企業社会との鋭い摩擦に直面する。近現代アジアにおける「日本」と「中華圏」の相克から生み出された波乱の人生。一人の華人実業家の生涯と決して満たされることのなかった心の闇を描く。

目次

序章 不思議な老人
第1章 台湾に生まれて
第2章 十八歳の億万長者
第3章 香港
第4章 「香港ダラー」旋風
第5章 蹉跌―「王子製紙事件」と「片倉工業事件」
第6章 迷走する人生
終章 孤独の人

著者等紹介

久末亮一[ヒサスエリョウイチ]
現在、政策研究大学院大学研究助手。1974年生まれ。成蹊大学経済学部を卒業後、証券会社に勤務。2004年、東京大学大学院博士課程修了(学術博士)。東京大学大学院助教を経て現職。近現代アジアの経済史・経営史を研究し、華僑・華人の経済・経営活動に関する複数の論文がある。近年は香港での広範囲な人脈を活用し、マネーロンダリング問題など現代的諸課題にも取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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