内容説明
われわれ自身の「鏡」として、また怠惰な精神の覚醒をうながす「目薬」でもある偉人を通して、日本社会の状況下における人間の生き方や社会の在り方、すなわち現代日本人が直面している「人生問題」とその背後に揺曳する“近代”という時代を批判的に考察する。
目次
「偉人とは」
孔子―「人間における関係性の洗練」
マルクス・アウレリウス―「善人の功罪」
マキアヴェリ―「悪による自己解放」
王陽明―「内外一致の自他救済論」
セルバンテス―「嘲笑と同情」
大塩平八郎―「近代の誅伐」
エマソン―「自己徹底と自己信頼」
エイブラハム・リンカーン―「人間の悲劇と神の許し」
カール・マルクス―「憎悪と他者否定」
ドストエフスキー―「他者否定という罪」
ニーチェ―「人間劣化への批判」
チャーチル―「蛍への自負」
ヘミングウェイ―「Doingの成功とBeingの敗北」
著者等紹介
大橋健二[オオハシケンジ]
昭和27年福島県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。新聞記者を経て、名古屋商科大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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