内容説明
筆者は四〇年以上にわたって、精神病者や末期患者の治療やケアにかかわってきた。その間に、病気の本質とは何か、病気や死をどうしたら受け入れることができるか、医療従事者と患者との間で良質のコミュニケーションを成立させるためにはどうしたらよいかといった事柄について考えつづけてきた。もっとも大切なことは「医学知識と技術」(真実)と「患者や家族に対する態度」(愛)であり、本書は医療の現場におけるこの両方からのアプローチの重要性を訴える。
目次
第1部 難治性疾患患者と法
第2部 末期患者の心理とケア
第3部 医療における関係性の問題
第4部 難治性疾患患者とどうかかわるか
第5部 死別者と悲嘆体験―タイプ別分類
第6部 「病」という十字架を荷なう人々へ―全体的視座をもつことの大切さ
著者等紹介
平山正実[ヒラヤママサミ]
1938年9月9日生。横浜市立大学医学部卒。自治医科大学助教授(精神医学)を経て東洋英和女学院大学院教授(死生学、精神医学)を務め、聖学院大学大学院(人間福祉学科)教授、北千住旭クリニック兼務(精神科)。医学博士、精神保健指定医(専門は精神医学、死生学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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