日本の作家100人
田山花袋―人と文学

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  • サイズ B6判/ページ数 192p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784585051954
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0091

内容説明

花袋=『蒲団』=自然主義という従来の定式では捉えきれない、「面白い」作家、田山花袋のすべて。「日露戦争」「大逆事件」「大正教養主義」「植民地」「関東大震災」といった史上事件と関連させ、また、明治期の日本文学史の流れから作家像を描く。

目次

第1章 館林と東京の間で―明治十九年七月まで
第2章 「作家」誕生以前―明治二十年前後
第3章 彷徨の時代―明治二十年代後半
第4章 紀行文作家の時代―明治三十年代前半
第5章 『蒲団』発表まで―明治三十年代後半
第6章 自然主義の時代―明治四十年代
第7章 時は過ぎゆく―明治期末から大正期
第8章 晩年―大正中期から昭和五年五月十三日

著者等紹介

五井信[ゴイマコト]
1959年北海道札幌市生まれ。1985年二松学舎大学文学部国文学科卒業。1998年、立教大学大学院文学研究科博士課程後期(日本文学専攻)満期退学。現在二松学舎大学文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kenitirokikuti

5
図書館にて。文学者のコンパクトな伝記といえば、清水書院の「人と思想」シリーズだが、令和のいまから数えると50年前のものだったりする。本書、勉誠出版の「日本の作家100人」は21世紀に入ってのものだ。花袋はよく知られよく読まれているとは言い難いが、『蒲団』が残っているのはまだマシと言えよう。私は関西育ちだが、大学進学以降は利根川流域の民なので、まぁそこに引き寄せて読むことができる▲田山花袋もその兄も地理・地誌に関係が深いようなのだが、兄については花袋少年期にした記述がないのは残念だった。他をあたるしかないか2023/02/05

rbyawa

1
h074、同シリーズを3冊読進めてきてどちらかというとなるべく単語や媒体を正確に記すようにしているという傾向はあるかな、作家を扱うのにそこが曖昧なことが多いからなぁ。ただ、それぞれの媒体がどのようなものであるかは把握出来ている必要があり、平行で読んで行く用かなこれ、なんとなく立ち対置が半端ね、あと、情報が細かいわりにたまに定番の異説が入り込んでいたりします。あ、作家に対してのマイナスの評価を入れているところは確実にメリットかな。学歴ややっこしいなこれ…困窮家庭というより父親を亡くした次男のための未進学か。2018/10/01

os

0
ああすごいおもしろかった。頑固で子供らしい一面も持つ花袋がなぜか近い存在に感じる。漱石の批判(「自然主義がそのイズムを信奉するあまりに、逆に現実を律しようとする本末転倒」(p.105))と同じく、花袋自身が自然主義に律されているような、その人間らしさが良い。上毛かるたきっかけで知ったけど、少年期以外は群馬に居なかったことを知りちょっと残念2016/03/14

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