内容説明
三浦綾子は、自らがクリスチャンであること、伝道のために小説を書いていることを、作家としてのデビュー当初から公言してきた。作品のいたるところにキリスト教の思想が散りばめられ、自らの作品が読者を「聖書」へと導くための伝道の手段となることが、己の作家としての役割であるとの思いを、一貫して持ち続けてきた稀有な作家であった。三浦綾子の小説世界の根底に流れているキリスト教への志向を、その人物像や生い立ち、作品から迫っていく。
目次
第1章 作家の誕生
第2章 少女
第3章 戦争
第4章 転落
第5章 キリスト教
第6章 結婚
第7章 創作
作品案内
著者等紹介
岡野裕行[オカノヒロユキ]
1977年8月1日生まれ。図書館情報大学大学院情報メディア研究科博士前期課程修了。現在、筑波大学大学院図書館情報メディア研究科博士後期課程在籍。専門は、図書館情報学・日本近現代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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