内容説明
「心内生」、「則天去私」―「絶対的なもの」を追求し、そこから逆に現実を撃ちつづけた透谷と漱石。二十一世紀に生き延びるための手がかりは、日本の近代の出発点に起きた、自由民権運動の挫折・崩壊のなかから、新しい思想の核を求めてたたかい続けた。この先人たちの苦闘のなかにあるのではないだろうか。
目次
1 透谷・漱石の現代的意義
2 透谷の“絶対”への希求
3 漱石の思想の原点
4 二十一世紀への漱石
5 日本文学における近代と現代
著者等紹介
小沢勝美[オザワカツミ]
1933年(昭和8)東京都に生まれる。’59年東京学芸大学国語国文学専攻卒業。現在、法政大学経済学部教授。主要著書に「北村透谷―原像と水脈」「透谷と漱石―自由と民権の文学」他
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