内容説明
古代から現代までの代表的な名歌143を精選。わかりやすい作者紹介・歌意・鑑賞とともに傑作をあじわえば、日本人の感性・考え方・思想が見えてくる。
目次
第1部 上代(八雲立つ出雲八重垣妻篭みに八重垣作るその八重垣を;あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る ほか)
第2部 中古(春霞たてるやいづこみ吉野の吉野の山に雪はふりつつ;五月まつ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする ほか)
第3部 中世(蘆の屋のしづはた帯のかたむすび心やすくもうちとくるかな;あらしふく真葛が原に鳴く鹿はうらみてのみや妻を恋ふらむ ほか)
第4部 近世(鴬の声の響きに散る花の静かに落つる春の夕暮れ;思ふ人住むとはなしに早蕨のをりなつかしき山辺の里 ほか)
第5部 近現代(萩の花さきしあしたも萩の花ちりし夕も君をこそおもへ;くれなゐの二尺伸びたる薔薇の芽の針やはらかに春雨のふる ほか)
著者等紹介
今西幹一[イマニシカンイチ]
前二松学舎大学長。2009年逝去
五月女肇志[ソウトメタダシ]
二松學舎大學文学部専任講師。専門は中世和歌文学
土佐秀里[トサヒデサト]
二松學舎大學文学部准教授。専門は上代日本文学
針原孝之[ハリハラタカユキ]
二松學舎大學大学院文学研究科教授。専門は日本古代文学
山崎正伸[ヤマザキマサノブ]
二松學舎大學文学部教授。専門は中古日本文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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