- ホーム
- > 和書
- > 人文
- > 哲学・思想
- > 日本の哲学・思想(近世)
出版社内容情報
日本古来の風土の中で芽吹き、武家文化や民俗信仰である神道などによって育まれ、中国思想に裏打ちされ日本人の心となった「気」──ここに形成された日本伝統における「気」=「虚」という文化・文明の「型」は、明治維新を機に変更・変質させられた。司馬遼太郎『峠』で知られる幕末の越後長岡藩家老河井継之助を軸に、陽明学との関係も交え、日本における「気」の哲学とその文明論的意義を考察する。
内容説明
日本古来の風土に芽吹き、武家文化や民俗信仰である神道などによって育まれ、中国思想に裏打ちされ日本人の心となった「気」。日本における「気」=「虚」という文化・文明の「型」は、明治維新を機に変質・転換させられた。司馬遼太郎『峠』で知られる幕末の越後長岡藩家老河井継之助を軸に、陽明学との関係も交え、「気」の哲学とその文明論的意義を考察。
目次
序 「気」とは何か
第1章 日本の「気」―河井継之助(日本的な「気」;「気」と陽明学 ほか)
第2章 「気学」の系譜(存在論的な「気」;生命論的な「気」―王陽明 ほか)
第3章 「気」の実学―河井継之助と「気学」(死生一如―「万物一気」の身心論;民本主義―「万物一体」の経世論 ほか)
第4章 「気」の哲学と「虚」の文明(非戦の論理;自己否定の論理 ほか)
おわりに 「気の国家」―東アジアにおける公共哲学としての「気」
著者等紹介
大橋健二[オオハシケンジ]
昭和27年福島県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。新聞記者、名古屋商科大学非常勤講師等、日本東アジア実学研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。