宋銭の世界

宋銭の世界

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  • サイズ A5判/ページ数 319p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784585032106
  • NDC分類 337.222
  • Cコード C1022

出版社内容情報

宋銭の流通から東アジア海域世界を考察 。

内容説明

中国・宋王朝によって鋳造され、日本をはじめアジア諸国へも流通した「宋銭」。アジア域の経済史に多大な影響を及ぼした国際通貨に着目し、10~13世紀のアジア交流史を研究。

目次

1 宋銭の世界(宋代社会における銭の意義―庶民の資産力を参考に;国際通過としての宋銭;宋代貨幣システムの継ぎ目―短陌慣行論;筆記小説からみた宋代士人の金銭感覚と経済状況;宋代庶民の数学教育)
2 宋銭と東アジア(北宋銭の特徴と周辺諸国の銭;中世日本の銅銭―永楽銭から「宋銭の世界」を考える;日本戦国時代の撰銭と撰銭令;江戸時代の小泉家と小泉書)
3 東アジアの通貨秩序(中国経済史の研究における貨幣と貨幣政策―二つの事例とそれに関する見解;宋代(十世紀‐十二世紀)の貨幣における銅と鉄―無秩序と信用の間
南宋中国における、複合通貨(multiple currencies)と地域通貨圏の形成
砂から銀へ)

著者等紹介

伊原弘[イハラヒロシ]
1944年7月4日生まれ。城西国際大学国際人文学部講師。専門分野は中国史。中国都市史ならびに社会史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ゲオルギオ・ハーン

6
2009年刊行。宋銭が広く流通した中世の東アジアの貨幣経済についての論文集という名目ですが、実際は宋銭関連のさまざまな論文をまとめた本。寄稿者の質がピンキリだったのが不満点。一つの国に一つの貨幣単位とは限らないので南宋のように4つの貨幣ブロックがあり、これらの統一に失敗して経済危機に陥った事例や日本の戦国時代における大名たちの撰銭令は貨幣経済を考える上でとても興味深かった。宋銭は鋳造量が一番多く、取引で使いやすい貨幣だったけど基軸通貨と早とちりすると当時の経済について誤解してしまう難しさがある。2020/05/21

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