内容説明
インド、中国、韓国、日本における仏教が、それぞれの地域で基層信仰と習合・変容し、独自の死生観と宗教的重層性を形成した過程を、宗教学や民俗学、歴史学などの多角的な視点から探る。
目次
1 インド・中国・韓国(仏典にみる南方表象―法華経を中心として;水陸画に見える牡丹夫人;韓国弥勒信;仰の民俗学的展開―龍信仰を中心として)
2 日本(我、現身にして補陀落山へ帰参せん―“補陀落渡海”のシンクレティズム;両部大経相承の密教伝説―『大日経』と『金剛頂経』をめぐって;空海の思想的基層と自然との瑜伽観;弥勒浄土から阿弥陀浄土への展開―鎌倉仏教による救いのイメージの簡略化への模索;死者と生者の関わり―日航機事故被害者への慰霊から)
著者等紹介
金永晃[キムヨンファン]
1941年生まれ。大正大学綜合佛教研究所研究員。1993年、大正大学大学院博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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