内容説明
今日まで連歌俳諧と紀行文学についての研究論文を「相模国文」「相模女子大学紀要」「青山文庫紀要」「二松學舎大学俳句誌」等に発表してきた。これ等を研究と資料に大別し、第一部紀行篇、第二部連歌俳諧篇とした。研究篇については、女性俳人の中でも生涯俳諧を貫き通したが、全く異なった人生を過ごした二人の俳人榎本星布と田上菊舎に注目した。現在わかっている星布の俳句を集めて全句集としてまとめる。また星布が崇敬していた松尾芭蕉や、その周辺の俳人論をも収録した。資料篇については、相模女子大学附属図書館の貴重書庫(旧国文学科所蔵)に約千二百タイトル(約四千冊)の古書籍がある。中でも西山宗因の『津山紀行』は宗因自筆の巻子本であるが、早くから注目し、この『津山紀行』をはじめ、未翻刻あるいは貴重書本の翻刻・影印掲載を数点紹介した。
目次
第1部 紀行篇(『津山紀行』翻刻と校異;『播州下向道記』解題と翻刻;西山宗因の紀行について)
第2部 連歌俳諧篇(宗祗選『下草』翻刻と解説;『宗祗名所獨吟』翻刻と解題;『玄仲一座何船百韻』翻刻と解題;『天満宮千句三物』について 翻刻と解題;芭蕉と時雨;芭蕉と虫;南蔵寺と大梁;榎本星布全句集;榎本星布の俳諧交流―加舎白雄と門人を中心に)
著者等紹介
小磯純子[コイソジュンコ]
1944年、高知県生。1967年、相模女子大学学芸学部国文学科卒。2005年、二松學舎大学大学院文学研究科国文学専攻博士後期課程単位取得満期退学。専攻は近世文学。現在、相模女子大学学芸学部日本語日本文学科助手(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- 12万円で世界を歩くリターンズ タイ・…