内容説明
和名類聚抄は承平年間(九三一‐九三五)に源順によって作成された、現存最古の意義分類体の辞書である。各項目にその漢語をまず掲出し、出典・意義を漢文で解説してあり、一見漢語辞書の様であるが、その序文および書名にあるごとく、その漢語名に対応する和名を知らしめんとしたもので、平安時代初期の和語の名詞を広範囲に収集したものといえる。本書では、全体を三部とし、第一部を諸本解題および語彙総集篇とし、第二部は十巻本系古写本の影印を対照とし、第三部は二十巻本系古写本の影印を対照とした。
目次
第1部 諸本解題・関係資料及び語彙総集
第2部 十巻本系古写本の影印対照
第3部 二十巻本系諸本の影印対照
著者等紹介
馬渕和夫[マブチカズオ]
筑波大学名誉教授、東京成徳短期大学名誉教授。国語史、日本韻学史、説話文学について研究多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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