日本数学史要

日本数学史要

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  • サイズ A5判/ページ数 316,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784585031666
  • NDC分類 419.1
  • Cコード C3041

内容説明

わが国の数学は、中国・朝鮮数学の摂取の時代を経て独自の発展を遂げ、関孝和の有理演算の記号化をとおして、記号代数学のレベルにまで達するものであった。現在の西洋数学中心的な数学史観では捉えきれない、日本の誇る明治前数学の発展普及の歴史を正当な文脈に定位し、東アジア数学の一つの発展として日本の伝統数学を正確に論じる画期の書。

目次

第1篇 支那數學の攝取(和算で使つた數字;初期の日本數學;初期の和算)
第二篇 日本數學の勃興(關流數學;關流以外の諸派;この時代の特殊の術)
第3篇 日本數學の發展普及(日本數學の爛熟期;西洋數學の影響;和算の性格と其地位)

著者等紹介

藤原松三郎[フジワラマツサブロウ]
1881年生まれ。数学者・日本数学史家。東京帝国大学理科大学数学科卒。東北大学名誉教授、理学博士。日本における近代純粋数学研究の基礎固めに貢献、また、晩年より日本伝統数学の歴史研究を本格的に開始、重要な成果を残した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Yosuke Nakayama

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徳川時代を中心とした日本数学史の概ねを記した一種の入門書である。数学的な内容には西式により一々解説がなされてゐるが飛ばしても十分面白い。時代による算学の進歩や、各算学者の伝記・業績、社会情勢や風習、各地域の算学事情、また支那や朝鮮の数学との関連に至るまで明細に記されて、小冊ではあるが範囲は広汎に内容は奥深い物になつてゐる。日本数学史の大概を知るに恰好の一冊である。人間の脈の通よつた壮大な一学芸史に勇気を与へられたあなたは、開化と共に滅び去りゆく日本数学の運命を看取るに至り、嘆息せずには居られないであらう。

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