内容説明
作家は先立つ友人・知人たちのために物語を綴り、密かにとむらい続けた―。老いるにつれ周囲に溢れる友人・知人の最期を描写しながら、自らの生と死に向き合う連作『晩年』。アルツハイマー病を患いながらもかつての恋人が自死した場所へ向かおうとする妻と、それを支え続ける夫。真実の愛を問う長篇『人生のいちばん美しい場所で』。ほか、白瀬南極探検隊を描く『南極にいった男』を収録。
著者等紹介
立松和平[タテマツワヘイ]
作家。1947年栃木県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。在学中に「自転車」で早稲田文学新人賞。80年『遠雷』で野間文芸新人賞、93年『卵洗い』で坪田譲治文学賞、97年『毒―風聞・田中正造』で毎日出版文化賞、02年『道元の月』で第31回大谷竹次郎賞、07年『道元禅師』で第35回泉鏡花文学賞、第5回親鸞賞を受賞。2010年2月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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