内容説明
『論語』とは、2500年以上昔の中国で活躍した、「孔子」という思想家の言葉を集めた言行録。「徳」による社会の統治を目指した孔子。彼の思想・言葉は、現代を生きる私たちに「人としてあるべき生き方」を教えてくれる。本書では、今さら聞けない論語の基礎知識をわかりやすく解説。さらに孔子が『論語』の思想を確立するに至った経緯を探り、彼の生涯を追った。日常生活で活かせる孔子の金言もピックアップし、古典に慣れない方にも、わかりやす解説している。
目次
第1章 『論語』の成り立ちを知っていますか(『論語』の成立背景;『論語』を読み解くための、キーワード11 ほか)
第2章 孔子の生涯を知っていますか(孔子の生きた時代;孔子の一生―理想を追い求めた放浪人生 ほか)
第3章 『論語』の名言を知っていますか―日常生活編(『論語』の至言を、わかりやすく解説!!;記念すべき最初の言葉は、「人としてのあり方」を示唆 ほか)
第4章 『論語』の名言を知っていますか―ビジネス編(競争社会でこそ活きる、孔子の言葉;損失よりも、部下を優先できる上司になろう ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やっちゃん
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論語の名言を学びたい人には向かない。論語が生まれた中国の紀元前からの歴史や背景、孔子の生きてきた世界を知りたい人には良いだろう。毛沢東が始めた文化大革命が儒教の弾圧だったことや、日本の歴史や政治に論語が与えた影響など、どこまでが本当なのかはわからないが興味深い。今から2500年前の孔子が生きた世界が、どんな時代だったのかを知るには良書だと感じた。2012/06/17
Yuuki Takahashi
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論語の一般書。後半の論語の解説よりも、前半にある、日本人との関わりの部分が面白い。論語が鎌倉の武士や明治維新、はたまた現代のビジネスまでと、日本人の根底にあることがわかる。一般的に論語の概観を知るためには良いかもしれない。2012/03/08