内容説明
専門的な施設や高度な技術で作られた医療器具が存在せず、病の知識も乏しかった江戸時代の人々は、どのようにして病魔と戦ってきたのだろうか?本書では「医者」「病」「薬」などの観点から、江戸時代の医学について解説している。まだ戦国時代のきな臭さが残る江戸初期から、一気に近代化に進んだ江戸後期まで、この約200年のあいだに見せた日本の医学の進化、発展の歴史を紐解いていく。
目次
第1章 江戸の医療事情(遣隋使により大陸から医学知識を体得―江戸期以前の医療事情;医師制度が確立する傍らで、東洋医学が民間に広がる―江戸初期の医療事情 ほか)
第2章 江戸の医師(大奥にも入ることを許された医師―奥医師;誰でもなれるからこそピンからキリまで―町医者 ほか)
第3章 江戸の病(江戸末期に猛威をふるった伝染病―コレラ(三日コロリ)
江戸を襲った高熱の病―麻疹 ほか)
第4章 江戸の薬(万病に効いた!?江戸期の薬の真打―薬用人参;富山の置き薬の原点―反魂丹 ほか)
第5章 江戸の民間療法と信仰(驚きの治療法もいっぱい!?―庶民の知恵;身近な治癒法として大ブームが巻き起こった―温泉療法 ほか)
第6章 江戸の医学の雑学(当時の日本のトップたちの死因とは?―将軍たちの病気;偽物が出回りやすかった売薬の環境―たくさんあった怪しい薬 ほか)
著者等紹介
酒井シヅ[サカイシズ]
1935年静岡県生まれ。三重県立大学医学部卒業。東京大学大学院修了。医史学専攻。順天堂大学医学部教授を経て、同大特任教授・名誉教授、日本医史学会理事長などをつとめる。テレビドラマやコミックの医学監修などでも知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mawaji
jj
のらねこ
ゆう
魑魅魍魎