内容説明
日本に現存する最古の歴史書『古事記』・『日本書紀』は、血塗られた「恐ろしい」エピソードに彩られている。近親相姦、裏切り、残酷な運命、骨肉の争い、徹底した男尊女卑etc。―「真実の歴史」に迫る一冊。
目次
第1章 神話(夫婦神の国づくりと泥沼の離婚騒動―天地開闢とイザナキ・イザナミの神話;荒ぶる神スサノヲの「罪と罰」―天岩戸事件とオオゲツヒメ惨殺、ヤマタノヲロチ退治;オホクニヌシの試練とアマテラスの野望―兄弟神からの迫害、スサノヲの婿いびり、正妻の嫉妬の果てに ほか)
第2章 伝説(非業の死を遂げた3人の「逆賊」―イワレビコの東征 神々に守られた初代・神武天皇;母を娶った義兄を殺して、第2代即位―謎の空白期間 欠史八代;オホモノヌシの祟りと逆臣の登場―国内の安定と賦役・徴税の制度化 ほか)
第3章 歴史(暴虐の天皇と流浪の天皇―胎児を腹から引きずり出す、サディスト武烈天皇;不自然な系図の裏に、皇室の陰謀あり―天皇三代を巻き込む、二朝対立の謎;政争の道具にされた仏教―蘇我氏と物部氏の崇仏論争 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mimm
2
謎の多い日本の古代史はやっぱり面白いです。特に目新しいものはなかったけど、さらりと読めて、ちょっとした雑学的な感じかも。2011/02/28
杜ZO
2
日本神話や古代史の有名なエピソードを浅く広く紹介しているという感じで「恐ろしい」という雰囲気はあんまりしなかったです。ほとんど知ってる内容だったんですが、古事記、日本書紀の内容をざっと確認するには良いんじゃないかなと思います。2011/03/01
しまりす
1
本当に内容は触りだけだったと思うけれど、かなり楽しめた。史学科の立場からすると「ただ、歴史は記す者の意図によってどうにでもなる可能性を秘めていることに怖さを覚える。」という意見にかなり共感できた。2012/08/31
Hayek
0
★★★☆☆天地開闢。乾坤初めて分かれて参神造化のはじめとなり、陰陽ここに開けて二霊群品の祖となりき。2015/05/13
かぴこ
0
載っていたのは有名な所ばかりだったので既知の事が多かったが、雑学的に読めて面白かった。2012/10/10