内容説明
復讐の道具にされたラプンツェル、人殺し領主の罠にかかったヘンゼルとグレーテル…など、7編を収録。
著者等紹介
桐生操[キリュウミサオ]
女性2人の共同ペンネーム。共にパリ大学(ソルボンヌ大学)・リヨン大学に留学、共にフランス文学や歴史を専攻する。帰国後、共同執筆を開始。以来、ルネサンス期を中心とした西洋史人物の評伝をはじめ、歴史の知られざるエピソードを次々と発表し、好評を得ている。著書には、ベストセラーとなった『本当は恐ろしいグリム童話』『本当は恐ろしいグリム童話II』をはじめ、『世界史悪女のミステリー』『ヨーロッパ歴史と謎の不思議事典』(当社刊)の他、『王妃カトリーヌ・ド・メディチ』『イギリス怖くて不思議なお話』『美しき拷問の本』など、多数ある
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感想・レビュー
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匠
95
グリム童話とタイトルにはあるが、アンデルセンやオスカー・ワイルドの作品も収録されていた。どれも子どもの頃に読んだような懐かしい物語だが、大人になってみると確かに納得させられてしまう解釈というか、実際そんな思いを込めて作られた話だったのかもなぁと説得力を感じる。特に「幸福な王子」はこの解釈のほうが好きだったりもする。そして人魚姫は相変わらずせつないけれど、大人っぽい話に変貌していて面白かった。2013/09/26
坂城 弥生
43
著者の創作が入ってだいぶ主旨からズレてるものも多かった。2021/09/29
千穂
30
人魚姫と裸の王様はアンデルセン、幸福な王子はオスカー。桐生版の童話解釈本だな。それなりに楽しめた。童話も、もともとは残酷な扱いが多いと思う。2019/02/11
金吾
23
前作よりも創作度合いが強いように感じます。「三枚の蛇の葉」が面白かったです。2023/10/19
たまきら
18
図書館放出本。グリム童話だと思ってもらってきたら中身は異常性欲や、人間の醜さを前面に押し出した内容でびっくり。ま、確かに最初のグリムでは白雪姫の継母は実母だし、ラプンツェルは妊娠してますけど、ここまで解釈が偏るのもいかがなものか…。2016/01/20