内容説明
人間はかくも残酷になれるのか。悪魔どもの巣窟で、拷問、殴打により、傷だらけになって死んでいく無辜の人々。凄惨な北朝鮮女子刑務所の全貌がいま、明かされる地獄絵図。
目次
1章 そこは悪魔どもの巣窟
2章 拷問、拷問、拷問の毎日
3章 暗黒裁判と尻尾のない獣たち
4章 寒さと飢え、十八時間の強制労働
5章 輸出工場は地上最後の奴隷船
6章 闇に葬られる多くの命
7章 帰国者、日本人妻たちへの迫害
8章 餅より泥がおいしいなんて
9章 凍てつく豆満江を越えて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スー
23
32筆者は出身成分が良く金一族と党に忠誠を誓った上流家族だったが警察所長の頼みを無視した事から刑務所送りになり、今まで知らなかった国の暗部と最底辺に落とされた哀れな人達の存在を知っていく。筆者も自白を強要され水攻め等の拷問を受け、刑務所では貴重な外貨獲得の為に日本を始め各国から依頼された商品の製造を過酷な環境で強いられ耐えられない者は次々と姿を消していく。公開処刑も見せしめの為に度々行われある女性は生き別れた息子が杭に縛られているのを見て自分の目を潰したそうです。ゾッとする話の連続で気分が悪くなりました。2020/03/01