内容説明
古代史上に燦然と輝く聖者―聖徳太子。その素顔は数多の謎に包まれている。実際、我々は彼の正式の名さえ知らされていない。その実像に迫るべく、正史『日本書紀』をひもといた。膨大な検証を重ねる中、ついに驚愕の真相へと行きあたる。なんと、古代史の主役と敵役は同一人物だった…。
目次
第1章 崩壊しはじめた聖者伝説
第2章 聖徳太子は天皇だった?
第3章 史書に仕組まれた恐るべき罠
第4章 浮かびあがった衝撃の新事実
第5章 あまりにも大きすぎた犯罪の代償
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にゃんぶ
3
基礎知識が無いゆえ、トンデモ説か否かの判断まで漕ぎ着けられなかった…無念!この時代をある程度頭に入れてから再読したいけど、文章の押し付けがましさに耐えられないかも。結構版を重ねてるようなので、新版で出すことがあれば、基礎をもっと盛り込んで門戸を広げて欲しいなー2014/06/07
Gen Kato
3
再読。問題提起は面白く、推論もときどきの飛躍、論拠の弱さが見えるものの、納得できなくはない。蘇我氏の扱いが記紀の最大のポイントであることに異論はありません。2014/06/04
ybhkr
2
タイトルや出版経路からトンデモ本か……と思わせて実はそれなりにちゃんとした考証本。タイトルがちょっともったいない。梅原猛の「隠された十字架」と山岸涼子の「日出処の天子」を読んでいたのである程度の相関図や家系図が入っていたからなんとか読めたけれど、この時代に対してあまり知識のない状態で読むとはげしく混乱しそう。タイトルはメタファだったのかなーという読後感。新説というよりメタファだなあ……。2013/06/24
藤乃めい
2
突拍子もないけど、たしかに面白いよ。だが如何せん、文章が下手すぎる。この人の本は二度と読めない。 ・・・面白いだけに残念。もしきちんと文才のあるゴーストライターがこのネタを本にしていたら・・・と思わずにはいられない。
リスケ
2
聖徳太子=蘇我の入鹿とまでは思えなかったけれど、聖徳太子は滅ぼされた蘇我本宗家とその仏教政策の象徴として神格化されたのは確かでしょうね。それほどトンデモとは思いませんでした。興味深い所が多く、おもしろかったです。2011/11/15