内容説明
怪刀乱麻、もつれた謎を解く捕物ヒーロー揃い踏み。ふたりの新鋭が渾身の力で綴る「捕物帳二篇」。夜の町に鳴り渡る半鐘。非番の南町の同心安藤鷹之進の元に使いがやってくる。「なぜ月番ではない、私の所に…」。続発する火事の裏に秘められた謎(『鳳凰の珠』)。平安の昔、嵯峨天皇に仕えた小野篁を遠祖に持ち、その水も滴る男ぶりは、江都で右に出る者なし。「闇に隠れ、悪事を成す者にはこの炎が閻魔となろう」(『満願丹』)。
著者等紹介
伊吹隆志[イブキタカシ]
1973年、千葉県生まれ。東邦大学理学部生物分子科学科卒。専攻は物理化学、計算化学。ネットワークエンジニアを経て今に至る
藤村与一郎[フジムラヨイチロウ]
1957年、東京都生まれ。米国ニューヨーク大学大学院卒業。会社勤めのかたわら執筆活動を続けていたが、米国滞在中に江戸文化への憧れを強く再認識して時代小説家となることを決意。菊池寛作家育成会で修行の後、『鳳凰の珠/満願丹』により同会出身者として初の作家デビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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