内容説明
元龍野藩士・橋上新十郎は、呉服太物問屋和嶋屋の支配役仙右衛門に見込まれ、揉め事を内密に処理する目代役を務めていた。ある日、和嶋屋の近くで付け火騒ぎが起こり、和嶋屋の元手代が疑われる。元手代を調べた新十郎はその潔白を確信し、見事、真犯人を突き止める。さらに、仙右衛門の旧友の不振な死、偽岡っ引きによる強請り、手代が起こした殺人事件、金蔵から消えた大金の行方など、和嶋屋に降りかかる厄介ごとを、新十郎は他の目代衆や火消しの頭取らとともに解決していく…。
著者等紹介
乾荘次郎[イヌイソウジロウ]
1948年徳島市生まれ。早稲田大学中退後、映画評論、ルポルタージュなどの執筆活動の一方で小説誌に作品を発表。98年、第6回松本清張賞で最終選考に残り、高い評価を受ける。短編集『孤愁の鬼』で時代小説作家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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