内容説明
日本橋大伝馬町にある呉服太物問屋和嶋屋には、店の内外で起きた揉め事を内密に処理する目代という掛りがあった。支配役の仙右衛門は、橋上新十郎という浪人にその役目を手伝ってもらうことにする。新十郎はかつて播州龍野脇坂家で徒士目付を勤め、藩内でも一、二を争う腕を誇っていたが、訳あって浪人の身となり江戸へ来ていたのである。新十郎は、店抱え火消しの頭領・伝五郎や和嶋屋の子供衆・常吉たちとともに、表沙汰に出来ない事件の数々を秘密裏に始末していく。
著者等紹介
乾荘次郎[イヌイソウジロウ]
1948年徳島市生まれ。早稲田大学中退後、映画評論、ルポルタージュなどの執筆活動の一方で小説誌に作品を発表。98年、第6回松本清張賞で最終選考に残り、高い評価を受ける。短編集『孤愁の鬼』で時代小説作家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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