内容説明
江戸の三町年寄を狙ったかどわかしが次々と起こった。佃島を根城にする江戸隠密水軍の頭・陣十郎に探索の密命が下った。やがて反徳川・真田家の姿が浮かび上がる。陣十郎一派と、高梨惣兵衛率いる真田残党との戦いが始まった。鉄砲を備えた惣兵衛側が優勢かに見えたが、決戦の日に突如強風が吹き荒れた。その風は、果たして陣十郎に味方するのか…。陣十郎の振るう海賊武具「鑓柄藻刈羅」が唸りをあげる！江戸初期を舞台に男たちの汗が舞う、極め付き水上時代活劇の傑作。
著者等紹介
二宮隆雄［ニノミヤタカオ］
１９４６年、愛知県生まれ。立教大学卒業。「疾風伝」で小説現代新人賞を受賞。作家生活に入り、主に海を舞台にした時代小説を発表。また著者は日本を代表するヨットマンで、全日本選手権優勝１７回、ＮＨＫのアメリカズ・カップのテレビ解説者でもある
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