内容説明
風雲急を告げる幕末の京都で、空腹に耐えかねてわけもわからず新選組に入隊した旅芸人の坂本朝太と桂珍平。新選組を変えてやると、人前では決して笑顔を見せぬという副長・土方歳三を笑わそうとする珍平・朝太コンビによる奮闘ぶりをおもしろおかしく描いた「笑わぬ男」をはじめ、柔道の達人・西郷四郎や明治の文豪・夏目漱石と迷コンビの交流を絶妙の筆致で織りなす、笑いあり、涙ありの快作。
著者等紹介
奈良谷隆[ナラヤタカシ]
1956年1月、神奈川県横須賀市生まれ。大学中退後、様々な職についた末、24歳で作家デビュー。別名、睦月影郎名義で130冊以上の著作がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポチ
44
土方副長を笑わそうとあれやこれやと頑張る2人が面白いです。こんな副長もたまにはいいかな(笑)時代が移り明治になり嘉納治五郎や西郷四郎、夏目漱石も出て来るが、斎藤一が全編で顔を出してくれているのが嬉しかったなぁ〜(^^)2017/01/28
蕭白
3
コミカルな雰囲気が良かったです。2017/01/04
サクぽん
3
しっかりとした歴史小説というより、コメディータッチのお話でした。 弥次喜多と新撰組を会わせたら?みたいなお話。(弥次喜多もちゃんと読んだ事無いですけど)2015/03/07
GA89
1
土方さんを笑わせようとするところとかたまりませんね。2010/06/29
蕭白
1
あの作家さんの作品だなんて、ちょっとビックリでした。全然面影はなく、とっても楽しいお話に仕上がっていました。もっと書いてくれればいいのにと思いました。2010/02/15