内容説明
この男はどこから来て、どこへ行くのか。昔IQ185、今は70の著者が直感的に語る「生きること」へのオマージュ。
目次
第1章 おれは天才だった(家には「プール」があった;十歳で性の目覚め ほか)
第2章 酒とクスリとフーテンと(酒屋のおじさんからアル中ビビビ!;酒修行 ほか)
第3章 社会と家族(嫁はんとの出逢い;学生結婚~就職 ほか)
第4章 娯楽作家の業(朝起きたら、小説ができてる;『酒気帯び車椅子』 ほか)
第5章 らもの現実、そして未来(里親になった;世の中は不可解だらけ ほか)
著者等紹介
中島らも[ナカジマラモ]
作家。1952年、兵庫県尼崎市生まれ。大阪芸術大学放送学科卒業。92年「今夜、すべてのバーで」で第13回吉川英治文学新人賞、94年「ガダラの豚」で第47回日本推理作家協会賞を受賞
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感想・レビュー
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山田太郎
29
清原使った駄目なコピーの例で覚醒剤打たずにホームラン打とうを上げていますが、今みると先見の明があったのかというか単におもしろいというのか。両方打ったというのがなんとも。初めて広告でチンポ使ったとか頭のいい人がネジはずすとおもしろいもんだと思った。 2019/12/08
山田太郎
23
コアなファン向け。作家になるなら、最底辺しらなきゃダメというところは納得というかさすがと思った。最近こんなめちゃくちゃで頭いい人なかなかいません、貴重だよ、このキャラは。惜しいよ、ほんと。2012/03/28
シッダ@涅槃
8
最近中島らもを立て続けに読んだせいか、驚くべきところはとくになかった。らもさんの人生に興味がある向きには奥さんの中島美代子著『らも』を併読することをオススメする。2014/08/09
内緒です
8
らもさんの小説は大好きだ。エッセイも好きで読んでたが、この作品からはらもさんの心の脆さと劣等感がいつも以上に見えてきた。らもさんが渡辺淳一さんに嫌われる感じも分かるなぁ。でも、やっぱ私はらもさんが好きだ。2012/02/03
のんの
3
中島らもさんの自伝エッセイ。短くて、読みやすい。短い文章で素行はちょっとちょっとと思った場面もあるけど、言いたいことがスパッと伝わってくるし、頭のいい人なんだなというのが薬やってたとはいえ、端々に伝わってくる。エッセイっぽいのしか中島さんの作品は読んでないので、「ガダラの豚」と「今夜、すべてのバーで」を読んでみたくなった。2021/02/12