目次
第1部 鼎談 ポスト近代(モダン)の超克(知識人と日本の変容―「戦後・1945年」~「世紀末・1999年」;ポストモダン!ポストバブル!ポスト国民国家!―戦後民主主義のなかの「主体」;平成知識人の診断書―知的であるということ)
第2部 知識人ミシュラン(文壇・思想系―文学・哲学・言語学・精神分析学;社会科学系―政治学・社会学・経済学;論壇系―歴史・民族・啓蒙・ジャーナリズム)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ころこ
7
最近、書棚の整理をしているので、昔の本がこうやって登場することが多いのですが、昔の本を再読して意味があるのは、昔書いたことが未来に当たっていたかを検証できることでしょうか。知識人を人権・大衆デモクラティズムと軍事・国権ナショナリズムに左右に分類し、さらに共同体・保護・伝統と市場・自己責任・個人に上下分類したマトリックス上に配置しています。頭の悪い大学生が考えたとしか思えないようなこの分類分けは、大衆的なナショナリズムや共同体の自己責任論や伝統的な個人主義など(対立軸を混ぜています)、現在多くの知識人が上記2017/03/07
あーさー
2
3人の著者が、いわゆる「知識人」を解説。鼎談も入っています。99年の作品なのでラインナップに時代を感じますが、だからこそ今読むと面白かったり。2024/03/22
ホリエッティ
1
p.24 絓「廣松にしろ宇野にしろ(…)しょせんアカデミズムの人ですから。(…)ところが津村は大衆社会の六〇年代後半における勃発を射程に入れながら登場したという意味で、おそらく日本において「六八年の思想」をもっとも体現していた人だと思うんだよ。」p.255「むしろ、問題は「小さな問題」の語り手が、そこにどれだけ政治的な強度を持っているかということにほかならない。」2025/03/02
りんご飴
0
@ 'ェ' @2014/06/10
Z
0
90年代の知識人の地図。評者の組み合わせも興味深いが、内容もすごい。ブランショが見いだした地平が現代に失われていることがよくわかる本。2014/01/22