内容説明
倒幕の志士、幕府仕官、新政府大蔵官僚、そして我が国の資本主義経済の開祖として、時代の中枢を生きた渋沢栄一。常に大舞台に身を置きつつも、「個人にも企業にも、時流に左右されない信念や哲学が必要であり、いかに相手のことを考えるかという“共生の思想”が大切」と説きつづけ、生涯をかけてそれを体現してみせた。権力を嫌い、晩年は国際親善活動、慈善事業に身を投じた渋沢の、時代を洞察した生きざまに学ぶ。
目次
序章 時代の先覚者・渋沢栄一にいま何を学ぶか
第1章 なぜここまで無私無欲たり得たのか
第2章 倒幕の志士がなぜ実業家に転じたのか
第3章 なぜ資本主義経済の開祖なのか
第4章 なぜここまで人間通になり得たのか
第5章 倫理を忘れた経済はなぜ駄目なのか
第6章 余生は命のかぎりボランティアで
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
29
無私無欲、ポケット論語、精力絶倫、人間“足るを知る”べきである。カネより大切なものがあるはず。人間、晩晴を尊ぶべしなど、今のIT長者とは異なる視点。2020/08/17
手押し戦車
1
今の日本の資本主義を作った人。早くから海外の考えを取り入れた。株式会社の考えも作った。商売とは公益であり私益である。私益であり公益でもある。利益を広く浅く多くの人と共有する事が本当の企業で、公益を追求する企業は永続する。他人に多く奉仕する事が商人であり企業である。人間、足ることを知れ深い!2014/02/27
りんふぁ
0
信念を貫きながら、とてもパワフルに生き抜いた方です。「金は働きのカス」って言葉、なんかいいです。2013/05/15