内容説明
戦国の昔、風のごとく駆け抜け、魔神のごとく恐れられた謎の忍び軍。その頭領の名を「風魔小太郎」という。ときは乱世から経ること120数年、徳川七代将軍家継の御世。大江戸八百八町は、今日も泰平を満喫しているはずであった―。とつぜん平和な町に不気味な暗雲がたれこめる。「妙な空だぜ」「げにいやな雲だの」その頃、八王子の古城跡で魔神のごとき亡霊が出現した。中町奉行所同心・村島新十郎もまた、江戸でうちつづく怪事件の探索に奔走していた。そして、新十郎の友人で水戸の史官、中山市之進から、天空異変の秘密について重大な情報がもたらされた。泰平の世を乱す兵乱が、今、はじまろうとしていた。
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- 和書
- 物理学1 - 教養課程