内容説明
本書は、易という長い伝統がある東洋の占いと、ユング心理学という西欧の伝統から生まれた心理学を重ね合せて考えていこうという視点で書いたものです。ですから、ふつう易で占う社会の動きや、それにともなう人間の運、不運だけではなく、その運命に大きくかかわるその時どきの個人の心の動きを、一緒に読んでいこうとするものです。
目次
第1章 偶然の一致はなぜ起こるのか
第2章 なぜ人は占いに頼るのか
第3章 ユング心理学と占いの接点
第4章 易は東洋の精神分析
第5章 未知の自分を知ろう
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫羊
19
最初にシンクロニシティのことが、著者自身の実体験を織り交ぜながら語られる。ユングとカワセミのエピソードなども。最近読んだグレアム・グリーンの「情事の終わり」の、サラが亡くなってから起きた一連の“偶然”というやつを、思い出したりした。この本で取り上げられている「占い」は易のことで、コインを使った占い方まで紹介されているのがユニーク。卦の説明文がこなれていないので、どう解釈していいのか戸惑う。でも、盛りだくさんな内容に満足。2014/08/25
夜間飛行
4
易は、外なる大宇宙の「気」と内なる小宇宙の「気」を通い合わせることによって、外界の変化を探るとともに自分の心の声を聞くものだという。ユングは、この内と外が一致する働きをシンクロニシティという概念で捉えたらしい。あの難しいシンクロ~ってそういうことだったのか(一応納得)。でも理論をすこし囓ったくらいで、易についてきちんとした知見を得たとはいえないだろう。三枚のコインさえあれば気軽にできるのだから、半分遊びの感覚で(もちろん真面目な態度で)実践していきたい。そのうちに易がちゃんとわかってくることを期待して。2013/01/24
湯山雅史
3
ユング心理学の話が多いのかと思ったら、易に関するページが半分以上を占めていて、やや期待ハズレでした。2015/02/09
Minamihama
2
秋山さと子さんのシンクロニシティー体験の部分が特に良かった、ここにこの本の言いたいことのすべてがあると読んだ。2019/03/13
Mica
1
ユングについてもっと知りたくなりました。最近、シンクロニシティという言葉を無意識にたくさん耳が拾っている気がする。というシンクロニシティですね笑 易はそこまで興味がなく後半読み飛ばしてしまいました。2019/02/23
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