内容説明
雄琴から来たソープ嬢が失踪した。おれが親しくしている圭子の友達クミだ。「鮒ずし」の取材のため京都へ行くおれに、圭子は言った。「雄琴に寄って調べてきてくれない?」京都―雄琴―新宮へ。おれは“食”ばかりか、3年半ぶりに再会したソープ嬢の超過激なサービスと、近江高島の老舗「喜多品」の究極の味を、楽しみつくしたおれを待っていたのは、“完全犯罪”という名の迷宮だった…。謎の男の影と2枚の奇妙な写真。突然、浮かびあがってきた4カ月前の殺人事件。そして魔の手がおれに迫る。―日本の「すし文化」のうんちく、謎解きの楽しみ、官能小説の妖しさが同時に味わえる、“異色グルメ・ミステリー”登場。




