出版社内容情報
◆◆◆電子書籍は5月14日(木)より先行配信中、紙書籍は6月26日(金)発売予定◆◆◆
賃金・消費・出生数を最も減らした“亡国の政党”の最期と日本の未来を問う
2012年第二次安倍政権発足時の目標は「デフレ脱却」でしたが実現されないまま今日に至り、国民の不満は日に日に高まっています。そしてこの20年間の間に、日本の賃金・消費・出生数はかつてないほどに減少しています。
賃金は第二次安倍政権発足時以降だけで、4.4%も下落。また二度の消費増税により、消費は駆け込み消費と大幅な下落の繰り返しを記録。出生数も著しく減少し続け、2019年には対前年比で約‐6%を記録しています。
この間、主に与党として国政を牽引してきた自民党は、2017年に森友学園問題、2019年に桜を見る会の問題で追及を受け、政権支持率は徐々に下落。そして今年2月にはコロナ危機が発生し、ダイヤモンド・プリンセス号への初動対応の遅れ、PCR検査の少ない実施数などを理由に、海外から批判が集中しています。さらに検事長定年延長問題では、恣意的な立法により反対意見が集まっており、国民からの信頼は失われつつあります。
本書では、1955年の自由民主党誕生からの変遷を追い、自民党が本来あるべき民主政治からかけ離れていった歴史的経緯と、機能不全に陥っている背景を解説。同時に、連帯や相互扶助の精神を忘れつつある日本人の意識にも触れ、本来あるべき民主制の姿について一考を投じます。
かつて高度経済成長を牽引し戦後の日本をリードしてきた政党と、日本の民主制の未来を問う一冊です。
内容説明
現在の日本の非常事態、あるいは「非常事態に対応できない政府」という問題の背後には、グローバリズムによる「改革=政府の機能削減」がある。この真実を国民が共有しない限り、たとえ今回の危機を運よく(首尾よく、ではない)切り抜けたとしても、すぐに「次なる危機」が日本国を襲い、国民を殺すでしょう。
目次
第1章 亡国の政党(一つ目の衝撃;二つ目の衝撃 ほか)
第2章 個人の権利と民主制(ロビンソン・クルーソーの権利;FREEDOMとLIBERTY ほか)
第3章 共同体と民主制(生存の共同体;安全保障の共同体 ほか)
第4章 民主制と国家(民主制とナショナリズム;ブレグジット ほか)
第5章 自民党の消滅(文明のマトリクス;日本の建国 ほか)
著者等紹介
三橋貴明[ミツハシタカアキ]
1969年熊本県生まれ。経世論研究所所長。東京都立大学経済学部卒業。2007年、インターネットの公開データの詳細な分析によって、当時好調だった韓国経済の脆弱さを指摘し、大反響を呼ぶ。これが『本当はヤバイ!韓国経済』(彩図社)として書籍化され、ベストセラーとなる。その後も話題作を発表し続けると同時に、雑誌への寄稿、各種メディアへの出演、全国各地での講演会などで注目を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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