出版社内容情報
親の虐待や育児放棄を理由に国で擁護している約4万5000人の児童のうち、現在約7割が児童養護施設で暮らしています。国連の指針によると児童の成育には家庭が不可欠であり、欧米では児童養護施設への入所よりも養子縁組が主流を占めています。本書ではNPOとしてインターネット赤ちゃんポストを運営し、子どもの幸せを第一に考えた養子縁組を支援してきた著者が国の制度である特別養子縁組を解説。実親との親子関係を解消し、養親の元で新たな成育環境を獲得することができる特別養子縁組の有効性を、マンガと文章のミックスで検証していきます。
内容説明
虐待などを経験した養護児童約4万5000人が健やかに育つ「第二の環境」を考える。産みの親・育ての親・子どもを繋ぐ“特別養子縁組”とは?血が繋がってなければ、親子にはなれませんか?マンガと文章のミックスで描く“これから”の親子のかたち。
目次
児童養護の理想と現実
残された実母(マンガ)
養子縁組を撤回した実母(マンガ)
不妊を経験した養親希望者(マンガ)
単親育児に悩む実父(マンガ)
児童養護施設で暮らす子ども(マンガ)
養子縁組NPOスタッフの日常(マンガ)
児童養護施設で育った成人(マンガ)
子どもが健やかに育つ「第二の環境」の確立へ
試験養育期間中の養親からNPOへの手紙
特別養子縁組あっせん法について
大阪市による事業不許可通知について
著者等紹介
阪口源太[サカグチゲンタ]
1976年福井県生まれ。NPO法人全国おやこ福祉支援センター代表理事。自ら創業したIT会社を売却後、東日本大震災をきっかけに社会起業家に転身し、NPOを設立。大阪を拠点として、特別養子縁組のサポートに携わる
えらいてんちょう[エライテンチョウ]
1990年東京生まれ。経営コンサルタント。大学卒業後に起業し、リサイクルショップを開店。その後オープンした小さなバーが人気を集め、フランチャイズとして全国に10店舗が加盟している。現在は、コンサルタントのほか投資家としても活動中
にしかわたく[ニシカワタク]
1969年東京都生まれ。早稲田大学在学中に『月刊アフタヌーン』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。