出版社内容情報
失恋と過労で、心身ともに瀕死……命からがら出発した、アラサー・独身・彼氏なしの世界一周ひとり旅。行き詰まり・生きづらさを感じているすべての人を、打開と気づきの旅路へと連れていく奇跡の旅行記。
やりがいのある仕事、好きなものに囲まれた暮らし。不満はないのに不安になるのは、生きにくさを感じるのはなぜなのか。過労で吐血し、心を病み、恋人にフラれる。
どんなに努力しても幸せになれないことに疑問をもち、逃げるように日本を飛び出した。
「自分と違う価値観で生きるひと」に出会う世界一周の旅で、彼女が見つけた幸せに生きるための「気づき」とは。
モンゴルでは乗馬を習い、トナカイ遊牧民を探しに山を越え、谷を越え、尻が割れ。
ギリシャのヌーディスト・アイランドで、全裸のテント暮らし。
禁断の王国と呼ばれるムスタン王国で、本物の王子さまに謁見。
チベットの聖地カイラス山で、天空の曼荼羅に出会う。
ケニアのスラム街で、地元アーティスト集団と密造酒を飲みまくる日々。
ナミビアの先住民と交流するために、半裸でコスプレした結果、ゴミ袋に入れられて。
ブラジルのUFOが飛来するスピリチュアルな街でもハプニングに巻き込まれる。
ペルーのアマゾンで、強力な幻覚剤を飲んでシャーマンの儀式に挑む。
アメリカではおっぱい丸出しで自転車に乗り、数千人の全裸集団と街中をパレード。
そして世界一周の最後の街・ロサンゼルス。誰もが予期しなかった旅の結末が訪れる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ざるこ
48
社畜だったミギーさん。鬱病、失恋…幸せの意味を求めての世界一周。ちょっとタイトル大げさじゃないかと思ったけど血を吐くほど仕事するなんて危機感を覚えるのは当然かも。体験したいことは貪欲に機会を得て吸収する活力がとにかくすごい。全裸生活のガヴドス島、ポートランドの全裸自転車は衝撃!人見知りではないと思うけど。たくさんの人と出会って生き方を学び、日本で負った傷が少しずつ癒えていく。とにかく表現がユニークで楽しい本だけに旅の話がもっともっと欲しかったかなとも思う。残念な独身時代を送った自分が情けなくなる作品です。2019/10/02
Gemi
24
バックパッカーのバイブルと呼ばれる本がある。正統派が沢木耕太郎さんの「深夜特急」や小林紀晴さんの「Asianjapanese」。きわもの系がクーロン黒澤さんやら石丸元章さんらの本、と言うのが私の認識。この本は後者にカテゴライズ。女性の旅本は読んだことないか。著者の世界一周の話は面白かった。文章もワードのチョイスも面白い。裸になり過ぎだけど。まとめると失恋スタートで結婚ゴール。男性の旅本にはない感じ。この本、絶版ではないが品切れらしい。京都の図書館でリクエストしたのだが、遠く鳥取の図書館からやってきていた。2020/10/18
スプリント
14
著者の豪快な人柄に圧倒されました。 旅行記であり、失恋旅行記であり、ラブストーリーであり。 予想外な展開を楽しめます。2019/08/03
ふぇるけん
13
社畜で鬱になり、失恋して人生を見直すために旅に出たアラサー独身女性、と書いてしまうとイタイ「自分探し」もの?と思うが、この著者のはみ出しっぷりがクレイジー過ぎて読んでて楽しい。それにしても全裸モノが多いんだけど…アフリカバーニングがすごく気になった。そして破天荒な展開から一転してのロマンス。出来過ぎなほどのハッピーエンド。スッキリした読後感でした。2019/11/14
はぎはぎ
9
やったー、旅モノだ!と勇んで読んだのだが、私の期待するものとはちょっと違った。世界各国、しかもアフリカや南米などを含めて余人ならためらうところにでも入っていくところは素材として面白いし、そこでの体験も非日常的でよい。しかし、旅に出る前に失恋したというのはともかく、ちょこちょこ記述がシモの方に流れ、日常に引き戻されるのはやや興ざめ。文章自体が平板なのも原因か。最後も、ブログで知り合い、旅先で実際に会った人と結婚してハッピーエンドというのは、なんとも締まらない。好みの問題と言われればそれまでなのだが。2022/09/29