出版社内容情報
仮想通貨の正体。「ブロックチェーン」は何を変えるのか? 「ブロックチェーン社会」に備えて今、何ができるのか。ブロックチェーンに関する最先端を解説する決定版。
森川夢佑人[モリカワムウト]
著・文・その他
内容説明
最先端テクノロジーは何を変えるのか?ビットコインから始まる問題提起。記録技術の非中央集権化によって激変する「お金」「記録」「契約」
目次
序章 ブロックチェーンの現在地点
第1章 お金とビットコイン
第2章 記録とブロックチェーン
第3章 契約とイーサリアム
第4章 ウェブと非中央集権化
第5章 ブロックチェーンの課題と発展
第6章 ブロックチェーンのユースケース
終章 ブロックチェーンの描く未来
著者等紹介
森川夢佑斗[モリカワムウト]
1993年生まれ、大阪府出身。株式会社Ginco代表取締役CEO。京都大学法学部在学中に起業。その後2017年にブロックチェーンへの知見を活かし株式会社Gincoを創業する。仮想通貨を安全に一括管理できるウォレットアプリ「Ginco」の提供を行うほか、ブロックチェーンを実用化するための各種コンサルティング業務や、マイニング事業を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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まき
14
ブロックチェーンがどのような技術なのかも知らずに仮想通貨の取引をやっていたりしたので、理解してみたくて読みました。技術の背景にある概念というかポリシーの部分に言及されていたり、(仮想通貨以外の)技術利用の方向性などにも触れられていた部分はわかりやすかったです。もう少し関連書籍を読んで概念理解を深めていきたくなりました。2019/07/27
バナナフィッシュ。
5
GAFAに乗っ取られないための最後の兵器。使いやすいプラットホームに騙され、いくつもの価値が搾取され、僕らは日々生活している。そして自分で積みとったと信じていた価値も誰かに作られたもの。一人一人が感じたものを適正な価値で評価される社会へ。自分の心の赴くままに。ゆらゆらと。2019/10/07
さっとん
5
ブロックチェーンが変えうる仕組みを「お金」「記録」「契約」の3分野であると仮説を立て、今までのシステムの必然性と課題をしっかり洗い出したところが面白い。さらに、アプリケーションレイヤーの話だけではなく、さらに下のレイヤーの仕組みに関しての記述も詳しく、web3.0の到来を予感させる。疑問だったのは、法定通貨では価値がつかないものにブロックチェーンが価値をつけられるという主張。根拠はルールドリブンだからということ風に読み取ったけど、そうしたルールを望む人がいるのに法定通貨で価値がつかない理由がわからない。2019/02/22
キタガワ
1
一気読み。ブロックチェーンについて基礎的なことから解説されていて分かりやすかった。今後さらに注目される技術だろうから、さらに勉強していきたいと思った。2021/05/21
Char
1
プロックチェーンについて、歴史・仕組み・将来展望を網羅した一冊。コンパクトかつ適切な解説が豊富で、とてもわかりやすかった。 今後発展するかどうかは、時間とリソースの掛かりすぎるマイニング(それがセキュリティの根源なのだが)と、複雑過ぎるID(以前ビットコインで送金したことがあるが、こんな不便なものはないと思った笑)と最後はパナマ文書のように、記録を残したがらない人という不合理な行動をどう考えるか、でしょうね。今後のビジネスデザインは行動経済学とセットで考える必要があると思った。2020/05/24