出版社内容情報
「産む人生」を歩むか「産まない人生」を歩むか…34歳で子供ほしい病に陥り40歳で不妊治療をやめ、45歳になって気付いたこと。コラムニストの吉田潮が、女性の永遠のテーマである「出産」「不妊」を赤裸々に綴った、ちょっぴり泣けるイラストエッセイ。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nyaoko
55
国が異次元の少子化対策!で色々やってるけど、内容はさておき、今、この現状では子供を持つ事がムリである。子供は自然に出来るものでも、産まれるものでも、ほっときゃ育つ時代ではない。そもそも、産む、産まないの選択は女にしかない。産めないオッサン達がいくら騒いだって、何も響かない。著者が経験した不妊治療の辛さや、世間が向ける古い常識、子どもを諦めるまでの葛藤が赤裸々に語られている。同年代の女性はかなり共感されたのではと思ったら、私と同い年やった。2023/07/24
いちねんせい
40
『親の介護とをしないとダメですか?』がとてもよかったので、こちらも引き続き無料公開版で読んだ。結果、私にはあまり合わなかったけれど、「主語は誰か」というところにはとても共感した。それから、マウントしてくる人にはにこやかに接して全力で逃げる、人生時間の無駄使いをしないことというのも笑ってしまった。同時に今自分が生きていることもすごいことなのだと思わせてくれた。2020/04/12
おかむら
34
吉田潮さん(フリーライター、テレビドラマのエッセイ集読んだことある)の恋愛結婚仕事及び不妊治療を辞めた経緯を綴ったエッセイ。とても開けっぴろげ。不妊治療は漠然と辛いんだろなとは思ってたけど、具体的なめんどくささや痛さってなかなか知る機会がないので、普通に妊娠した、とか、普通に子どもいる、とかいう、普通って言葉も案外気をつけて使わなければいけないんだなーと思ったよ。マウントなんかしたことないつもりでしてたという反省。2020/08/22
紫陽花と雨
30
世間の風潮というか「なぜ産まないの?」みたいな心無い言葉を、その人の事情も知らず言う人もいるけれどそんなモヤモヤを一緒に共感してくれる話。潮さんの「不妊治療頑張ったけどダメだったよ」という話を中心に、彼女の結婚やら恋愛歴などの打ち明け話を聞くような本。頑張っだけどダメだった本は珍しいらしい、でも意外と求められているんじゃないかな。「急に子どもが欲しくなる」話は、職場の40代の先輩に聞いた話にとても似ていて驚いた。私は産めないよりの産まない人だけれど、かなり共感できるフレーズが多く、読んでよかったなと思う。2019/01/16
カッパ
25
産まないことを選択することも増える。そんな時代に突入していると思う。私はその狭間で生きてる。子供が欲しいと思うこともある。でもそれは本音なのかな?逃げなのかもしれない。確かに作者の考え方には同意できる。私は子供好きではないから。ただ、子供のことを頑張っている人からはどこか見下されているようにみえてつらい。気のせいなのかな、、、。2017/10/12