出版社内容情報
又吉直樹『火花』の芥川賞受賞により盛り上がる「芸人文藝」。文藝出版においてこの現象をどう考えればいいのか―。サイト「直木賞のすべて」での徹底した研究姿勢が評価される著者が、文学賞と芸能人の関係を中心に、その歴史的推移をまとめる。
内容説明
お笑いタレント・俳優・歌手・キャスター・放送作家・落語家・ポルノ女優、文学と“深く”関わり、文学賞を目指した「文藝芸人」たち。
目次
第1章 現代の芸能人小説と文学賞事情
第2章 芸能人の小説が、文学賞と出逢うまで
第3章 俳優たちの文才が、文学賞を盛り上げる
第4章 作家のタレント化と、タレントの作家化
第5章 八〇年代に起きた大転換と大騒動
第6章 ミュージシャンたちの多彩な文業
第7章 文学賞に応募して小説の道に入る芸能人たち
第8章 お笑い芸人たちの大躍進
著者等紹介
川口則弘[カワグチノリヒロ]
1972年、東京都生まれ。直木賞研究家。筑波大学比較文化学類卒業。昼間は会社員として働きながら、趣味である「直木賞」研究にコツコツと没頭。ついに2000年、直木賞非公式WEBサイト「直木賞のすべて」を運営。さらに趣味が高じて「文学ではなく、大好きな文学賞」の研究範囲が拡大。「芥川賞のすべて・のようなもの」、「文学賞の世界」のサイトまで運営。いつしか、“街場の”直木賞研究家として執筆デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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