事件は帳簿で起きている

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784584137314
  • NDC分類 336.92
  • Cコード C0030

内容説明

決算書を見ればすべてがバレる。粉飾、見せ金、水増し、データ偽装、改ざん、虚偽報告、ブラック企業…「あやしい数字」が企業不祥事を雄弁に物語る!企業会計は誰を守り、誰を犠牲にするのか。

目次

第1部 粉飾の帳簿―粉飾決算のからくり/株主、債権者を犠牲にする事件(ある会社の倒産劇をみる;粉飾のポピュラーなメカニズム(複式簿記の基礎)
粉飾した会社はどれもよく似ている
ダメ会社の実態を暴露したキャッシュ・フロー計算書
子会社の幼稚な粉飾に騙され続けた親会社
東芝‐100億円の粉飾は100億円では終わらない)
第2部 改ざん・ブラック企業の帳簿―顧客を犠牲にする事件/従業員を犠牲にする事件(重要事項をおろそかにして赤字脱却;顧客の喪失はすべての喪失;自動車業界の二大不正―高くつく虚偽の代償;従業員が犠牲になる経営―ブラック企業からの脱却)

著者等紹介

前川修満[マエカワオサミツ]
1960年石川県金沢市生まれ。同志社大学商学部卒業。公認会計士・税理士・日本証券アナリスト協会検定会員。澁谷工業株式会社、KPMG港監査法人(現・あずさ監査法人)を経て、1992年に公認会計士・前川修満事務所を開業。2006年にはアスト税理士法人を設立。代表社員に就任し、現在に至る。これまで数多くの経営者や会社員にセミナーや書籍を通じ決算書の読み方を解説。決算書の本質をわかりやすく指導すると同時に、近年は不祥事を起こした企業の「裏の顔」を決算書から読み込む方法を読者に伝授する評論活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

78
試算表とキャッシャフローから粉飾を読み解く手口が分かりやすかった。売掛金や無理なコストダウンは押し通せても、現金は嘘をつくことができない。キャッシュが欠けたら、ただちに手当をする。伝統のある会社でも躊躇なく資金力のある会社の傘下に入る(不二家→山崎製パン)。さらに重要なのは、トップが引責辞任をすること。ぐだぐだと言い訳をかましていると、ステークスホルダーはドン引きしてしまう(船場吉兆)。後始末で一番肝心なことは、王(社長)みずからが生贄になること。2016/11/09

せっちゃんさん

19
企業不正に注目した本。本書の軸は2つ①粉飾で起きる決算書上のパターン ②不正する企業の根本原因とは? ①は”CFの重要度”を知ることがメイン。②は企業姿勢・トップの判断がいかに重要かを説く内容。個人的には、PLの利益は何なのか?改めて読んでシックリ。似た本で『粉飾&黒字倒産を読む 「あぶない決算書」を見抜く技術』という良書があるけど、あちらがやや中級向けに対し、本書は初学者向け。働いていずれ経営を担いたい人は一読すべき一冊。2021/05/31

Aby

9
「会計士は見た!」が面白かったので2冊目.粉飾決算の手法を説明した「第一部 粉飾の帳簿」は必読 (うーん,こうやって粉飾決算するのか).公開されている財務諸表から,誰もが企業の状況を垣間見ることができる.いささかの簿記の知識のお陰で,一層面白く読めた.不祥事を起こした会社の社長の退陣は,共同体における「贖罪の生贄」か.社員や消費者,投資家を犠牲にしたらアカンよな.2017/01/03

スプリント

9
世間を騒がした企業会計絡みの不正事件のからくりがよく理解できます。 大企業なのに監査法人や内部統制が機能していないのか、大企業だからこそ機能させないようにできたのか・・・ 不正を見抜く眼力を養いたいものです。2016/10/29

麻友

6
図書館で借りて読了。前半は決算書などを読み解く為の会計の仕組みなんかを説明。実際の企業の財務諸表の数字を使っているので、なかなか興味深いです。後半は企業会計絡みの不正事件を色々解説。図書館で借りたけど手元に置いておくのもいいかな~と思えた1冊でした。2016/11/04

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