出版社内容情報
人気批評家・適菜収氏のメッセージは常にぶれることがない。歴史の重みに堪えぬいた知見や知恵を第一に重んじている著者だからこその「はじめて語られる本の読み方の極意」を指南。
内容説明
偉人に学べば、人生は確実に変わる!「情報を仕入れるための読書」から、いい加減、卒業しよう。
目次
第1章 とりかえしのつかない人(マクドナルド的人間;読書術・読書論を一〇〇冊読んでみた ほか)
第2章 「子供の読書」と「大人の読書」(自分の意見などいらない;燃えるトゲ ほか)
第3章 「多読」か「精選」か(濫読の害について;道はすでに示されている ほか)
第4章 本の読み方(いつまで間に合うのか?;社説を読めばバカになる ほか)
著者等紹介
適菜収[テキナオサム]
1975年山梨県生まれ。作家。哲学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
46
気になった内容のため立ち読み。著者の実践ハウツー本。まったく個人的に気になっていた部分を確認のために目を通した。要するに、今の御時世での『抜き書き』はどうすればいいのかと。本の引用をノートに写すというのはよく言われるが、このパソコン前提の時代ではどうなのかと疑問に思っていたのだ。著者は、パソコンに引用を打ち込んで、まとめてプリントアウトして持ち歩いていると。なるほどね。2016/04/04
tapioka
40
本ソムリエ清水克衛さんからおすすめいただいた読書本。自己の正当化や、情報により知的武装するために多読する「子供の読書」から、過去の偉人の思考や哲学を学び、価値判断ができる人になるために精読する「大人の読書」を目指すべきと述べた本。文体が強いため、極論を述べている感がありますが、きちんと読むと古典を読む良さがわかる内容になっています。最近、自分の読書スタイルがいいのか行き詰まっていたのですが、やはり古典は読むべきだと目が覚めました。大人の読書に移行できるよう、今後は月2冊程度古典を読もうと思います。2016/08/09
阿部義彦
31
かなり辛辣かつ猛毒です。著者はいう「子供の読書から大人の読者に切り替えないととりかえしのつかない人になってしまう」と。答えを求めると思想は死ぬ。結論、世界文学全集を読め。古典とは新しい本である。自分の意見など持つな、ひたすら読め。一番無駄なのはテレビと新聞である。もったいないと言うなら時間の方がよっぽどもったいない。ふだん本を読まない人が買うからベストセラーになるのです。本読みが見向きもしない本だからよく売れるのです。本とは危険なものである、楽しいだけの本を求めているうちは子供の読書から卒業は出来ません。2016/04/02
ほじゅどー
28
★★★★情報通はバカになる。読書の本質は危険なもの。分かりやすい説明は危険。長いスパンで考える。古典を読め。読書に答えを求めるな。偉大なものに触れ、卑小なものを避けろ。自己正当化のための読書はやめろ。名作を読み返せ。濫読から精読へ切り替える。世界文学全集を読め。「ゲーテとの対話」は必読。残り時間を考える。アウトプットは大切。古典を読め。無知で怠惰な人が野蛮を生み出す。自分の力などたかが知れているから古典を読む。古典に触れ過去を振り返らないと未来はない。人生とは解釈がある生み出した世界の集積。2017/04/29
あまね
27
文章は過激ですが、仰りたいことは真っ当です。『濫読をして理論武装し、そんな自分を賢明だと勘違いしてはならない。古典を読み、著者の思考をたどり世界を解釈する。』読書の仕方を変えて取り返しのつくのはギリギリ30代前半だそうですが、諦めずに水木先生もオススメされている『ゲーテとの対話』から始めてみよっかな。2016/07/24