出版社内容情報
大河ドラマ「真田丸」の戦国軍事指導の著者が戦国時代の「土の城」の見方、歩き方を徹底解説。戦国の城(土の城)に興味をもったビギナー層にもわかりやすいよう、イラストを多用しつつ、城マニアも納得の内容。
内容説明
土の城がわかれば戦国時代はもっと面白い!今すぐ歩けるビギナー向け戦国の城リスト28。
目次
戦国の城を攻める・守る
1 戦国乱世は城だらけ
2 城の仕組み
3 城を築く
4 城と戦い
5 城の歩き方・楽しみ方
6 縄張り図の読み方
著者等紹介
西股総生[ニシマタフサオ]
1961年、北海道生まれ。学習院大学文学部史学科卒業。同大学院史学科専攻・博士課程前期課程卒業。目黒区教育委員会嘱託、三鷹市遺跡調査委員会、(株)武蔵文化財研究所を経て現在フリー・ライター。城館史料学会、中世城郭研究会、日本考古学協会会員。城郭・戦国関係の雑誌記事・論考、調査報告書など多数執筆。2016年大河ドラマ『真田丸』では戦国軍事考証を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
翔亀
38
【中世27】にわか山城ファンとしてありがたい本だった。いままで天守閣のある城は観光コースとなっている故にいくつも観たがあくまで建築物としてだった。一方、山を歩くとよく山城址に出くわすが、何が城なのかよくわからない。堀切とか土塁とか専門用語が多いし、「縄張り図」もさっぱり。本書は建物も石垣もない「土城」に特化した本。戦国時代までは大抵が土城であって、大抵が山城。山にあるから開発されていないことも多く、もともと建物がないから<そのまま>残っている。発掘作業も必要ない。故に、民間の山城専門家が、全国3万とも↓2022/05/04
ASnowyHeron
29
地形と縄張りに関する書籍を以前から探していたので、この本にはまさに自分の知りたいことが書かれている本だった。当時の人は木が生い茂り、やぶだらけの場所を見て、どのように地形を読んで、縄張りを決めたのだろう、と興味深々だ。自分もぜひ地形図を見ながら縄張りを想像してみたい。入門書として内容が軽快な感じはそれなりだととして、巻頭のカラーページは、??と思う部分もあり、読みにくかった。せっかくの縄張り図も生かせていない気がしたのも残念だ。2016/12/08
as
17
全国で城の数は4~5万でコンビニ並み。堀は畝か障子掘り。曲輪内に領民避難はあり得ない。2016/12/13
roatsu
16
題名通り、戦国の城の何たるかがよく分かり、同時に読み手に実物を訪れて自由な心と思考で歩いてみようという気を起こさせてくれる素敵な一冊だと思う。著者達の築城者、寄せ手、守り手の気持ちになって城址を歩き回り、往時の実相を洞察する熱心な姿勢に感服。泉下の武将や士卒たちもさぞや喜ぶだろうし、歴史の真実に近づく正しいアプローチだとも思う。縄張りを読み解いていくことで、現実を見ながら大胆かつ巧緻に練られた戦うための城のコンセプトと緊迫した情勢下で短期間でこれらを考案し造営した先祖達の凄さが改めて実感される。2017/01/08
YONDA
15
イラストや縄張り図が入っていて、「土の城」が非常に解りやすく書いてある。城歩きをする前にこの本を読んでおけば楽しさは倍増します。「堀切…?、竪堀…?、切岸…?」と言うことはなくなります。あと2年早くこの本が出ていれば、あの城をもっと深く見れたのに…。2016/03/02